第2回 リカレント教育講座

日 時
平成13年5月26日(土)
場 所
産業技術記念館(JR名古屋駅近く)

■リカレント教育1(13:00 - 16:00)
モノづくりの現場での人間知とIT
熟練技能の伝承とナレッジマネジメント
 
京都大学大学院工学研究科精密工学専攻
助教授 椹木哲夫(S56)
当日は、32名が受講されました。
「人間中心生産、人間中心設計、人間中心の自動化、……」最近のかけ声にはとみに人間回顧が目立つがその背景はいかなるものなのか。その一方でITの言葉が新聞紙面に踊らない日はない。人間知とIT、この一見相対する両者はどこで融合を見ることになり、どのような棲み分けを図ろうとしているのか.本講演では現在モノづくりの現場で、技能伝承や知識の共有・再利用を目指して展開されているナレッジマネジメント(知識経営)へのメーカ企業の取り組みと、技能のデジタル化に向けた大学での理論解析の研究現状について概説する。



■リカレント教育2(リレー講義)
●熱流体計測の基礎 氈i13:00 - 14:30)
「どのような物理に基づいてどのような量を測るか」
 
京都大学大学院工学研究科機械工学専攻
教授 吉田英生(S53東工大)
当日は、14名が受講されました。
熱流体現象を理解する上で重要な各種物理量の意味を説明するとともに、運動量・熱・物質輸送の相似性に代表されるような異なる物理量間に共通する性質や、実験時に考慮すべき種々の無次元数等につき解説する。


●熱流体計測の基礎 (14:30 - 16:00)
「基礎的な物理量をどのように正確に測るか」
京都大学大学院工学研究科機械工学専攻
助教授 中部主敬(S56)
熱流体現象を解析するためには、流体の温度や流量・流速を可能な限り高い精度と確度で計測する必要がある。ここでは、熱電対やレーザー流速計などを用いた基礎的な計測方法およびその計測原理を講述するとともに、取得データの処理方法、計測に際する留意点などを解説する。